建物状況調査は中古住宅の購入を検討する際に専門家が建物の劣化状況や欠陥を調査するものです。その調査の項目や売主・買主のメリットデメリットをご紹介します。
既存建築物に関する評価・調査の専門集団
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ホームインスペクションとは、建物の基礎や外壁のひび割れ雨漏り等の不具合を専門家が中立の立場から診断し、それらの情報を報告書として提供する調査です。ホームインスペクションは、主に中古住宅を購入する際に、住宅の状態を把握し、購入後のトラブルを防ぐために利用されますが、近年では新築住宅やリノベーション住宅にも行われており、その重要性は年々増しています。
ホームインスペクションの目的は、多岐にわたります。
住宅の現状を把握することで、購入者が安心して購入を決断できることや、売却者が物件の価値を正確に伝えることに用いられます。また、必要な修繕箇所を事前に知ることで、予算の計画やメンテナンスの優先順位を立てやすくなるといった中長期的な面で行われる事もあります。
検査実績
件
2015年1月から2024年11月時点の約10年で、新築関連の検査・建物状況調査・既存住宅に係る検査(調査)・設備等の検査の累計実績件数が100,483件となります。 年間平均では概ね10,000件の検査を行っております。
検査実績累計10万件以上!
この実績によるノウハウ、知識が集積しています。
専門的な内容も検査のプロが第3者として是正指摘を行います。
公平中立第三者性も保持されています。
毎月1,000〜1,200件程度の検査を実施しており、システム化による一元管理に取り組んでいるため低価格での検査を提供しております。
報告書はチェックリスト・写真・図面・是正箇所指摘説明の構成となり、写真は図面に位置が示されているので、どの部分の写真かがすぐにわかります。
ホームインスペクションは、新築および中古物件の両方に対して実施され、その調査範囲は建物の外部から内部まで様々です。それぞれの物件に対するホームインスペクションの目的やタイミングは異なります。
新築物件の場合、引渡し前の内覧会のときなどにホームインスペクションを行うことが多いです。これにより、施工不良・不具合がないか確認し、必要な修繕を引渡し前に要求することができます。
中古物件では、購入前の契約段階でホームインスペクションを依頼することが多いです。中古住宅は経年劣化や過去の修繕履歴などが存在するため、購入前に建物の現状を詳細に把握することが重要です。ホームインスペクション結果を基に、購入後のリフォームや修繕の計画を立てることができます。
また、物件の売却を検討している売主が実施することで、市場に出回る自分の物件に対して安心感や信頼度を与えることができます。
弊社では基本検査で、床下や小屋裏、仕上材、建具開閉、給排水管路を含め240項目以上のチェック項目があり、その他4つのオプション検査(230項目程度)を含めると470項目を超えるチェック項目がございます。
オプション検査では、断熱材の施工状況や住宅設備機器の稼働確認から雷気設備の接続状況等々までチェックします。トラブルを引渡前に防ぐことで物件購入の安心感を高めることが出来ます。
※オプションの検査項目は「オプション検査」の概要からご確認いただけます。
建物状況調査の調査対象は建物構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分です。 これらの部分の状況を確認するため、既存住宅売買瑕疵保険の検査基準と同等のものである既存住宅状況調査方法基準に従い、住宅の構造に応じた調査対象部位を調査します。
※オプションの検査項目はこちらからご確認いただけます。
ホームインスペクションの料金は、調査内容やオプション・検査会社によって大きく変わります。弊社の場合、ホームインスペクションのオプションには、以下のようなものがあります。
・調査員が点検口から床下や小屋裏に入って行う進入調査
・キッチンやトイレが正常に作動するか調査する設備稼働調査
・電気配線等の接続状況を調査する電気設備検査
基本検査に追加して検査を行う場合はご希望に応じてオプションをお申込み頂く必要があります。
また、オプション検査には、ライフラインの開栓・開通が必要なものや物件によって実施不可なものもあるので、お申込みにあたって施工店への確認や図面での確認を前もって行いましょう。
ホームインスペクションは、新築・中古住宅問わず、実施される様々な検査、調査のことを指した言葉として使われることが多いです。
大まかな分け方としては以下のように認識しておくといいでしょう。
・新築住宅の検査=ホームインスペクション
・中古住宅の検査=建物状況調査
「ホームインスペクション」と「建物状況調査」では調査の実施者や法的背景に大きな違いがあります。
項目 | ホームインスペクション | 建物状況調査 |
---|---|---|
目的 | 住宅の劣化状況や欠陥の有無を確認し、購入・リフォームの判断材料にする | 既存住宅の基本的な状態を確認し、不動産取引時の情報提供とトラブル防止を図る |
対象 | 新築・中古を問わず住宅全般 | 中古住宅(既存住宅) |
調査範囲 | 建物全体(構造、設備、内外装、給排水管路など) | 構造耐力上主要な部分(基礎・柱・梁など)と雨水の侵入を防止する部分(屋根・外壁など) |
調査内容 | 目視や簡易機器を使用し、必要に応じて詳細診断や劣化予測、メンテナンスアドバイスを提供 | 目視が基本で、簡易な機器を使用するが、詳細な調査や劣化予測は含まれない |
実施者 | 建築士や住宅診断士(ホームインスペクター)など | 「既存住宅状況調査技術者」の資格を持つ建築士 |
法的背景 | 任意の調査であり、法的義務はない | 2018年の宅建業法改正により、不動産業者が売買時に建物状況調査の実施有無を説明する義務がある |
調査結果の活用 | 住宅の購入判断、リフォーム計画、価格交渉などに活用 | 不動産取引時の重要事項説明や契約内容の確認に活用 |
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検査のお申込みに必要なもの
※ご準備が難しいものがある場合はご相談ください。
報告書のご提出について
ホームインスペクションを行うタイミングとして検NETがお勧めするのは契約をしてから引渡しまでの間です。
ここでポイントなのは、「不具合等があれば引渡しまでに補修等を行ってもらいたい」ということを前もって伝えておくことです。
この同意をとっておくことでスムーズに補修後の引渡しが行えます。
また、検査から引渡しまでに約2週間程度の期間を設けておくと、スケジュール的にも余裕が持てるでしょう。
ホームインスペクションの全体的な概念としては、以下のような図で国交省より発表されています。
(国交省ホームページより)
イメージ図より、建物状況調査は基準に則って、建物の主要な部分を中心に各部位を広く全般的に見る内容であり、原因の分析や、瑕疵があるかないかを詳細に行う調査ではないところが、ポイントです。
イメージとしては、「目視できる対象を全般的に見る検査」であり、まさに基本の検査かと思います。
こんなお話を聞くことがあります。
「目視や簡単な機器の測定で家の状態が正確にわかるの?」
それに対して図には、二次的インスペクションのイメージがありますが、建物状況調査(一次的なインスペクション)で基本的な内容を確認し、不具合等があれば、必要性や要望に応じて二次的な詳細調査を行っていくことが書かれています。
不動産は基本的に高価な買い物であり、トラブルも多いので、建物状況調査の意義としては最低限の基本の検査くらいはやりましょう。ということになります。
内部天井 しみ跡
内部壁 クロスひび割れ
基礎 ジャンカ
床下内土台 蟻道
天井点検口内 カビ付着
外壁モルタル ひび割れ
小屋裏点検口内 植物繁茂
外壁貫通部 シーリング割れ
床下内束 しみ跡
点検して頂き助かりました
ユニットバスの換気ダクトが接続されておらず、そのまま使用していたら、天井内のカビの発生につながったかもしれないので、点検して頂き助かりました。
自分の家の事を知っておいてよかった
床下で断熱材の欠損が見つかりました。普段は見えない部分なので指摘されてもピンッと来なかったですが、断熱性能に関わってくると説明を頂き、自分の家の事を知っておいてよかったと感じました。
専門業者の存在に納得しました
エアコンを設置するとクローゼットの扉が全開しなくなることを指摘されました。 その他に洗面台の鏡面扉がタオルリングで全開しないこと等、しっかり見ないと気付かない事が多々あり、専門業者の存在に納得しました。
細かい部分も確認出来て安心しました。
営業担当者の対応が良く、大手ハウスメーカーに新築工事を依頼しました。工事が始まってからいろいろと問題が起きたので、第三者の竣工検査を依頼しました。専門業者が見る事で、一般には見づらい部分も確認出来ました。幸い大きな不具合等はありませんでしたが、細かい部分も確認出来て安心しました。
補修作業も考慮すると、お引渡しの1か月以上前に実施いただくのが最適です。
なお、売買契約の締結前でもご相談・お申込みは可能です。
契約の際に、一定期間内での検査実施と、必要に応じた補修対応について事前に取り決めておくことで、トラブルなく進めることができます。
契約前に売主と詳細を確認しておくことが大切です。
調査は物件の現状を第三者が客観的に確認し、安心して売買できる材料を提供するものです。
不具合が見つかった場合も、早期に対処することで、保険への加入や物件価値の維持・向上につながることがあります。
通常、検査実施日から5~7日以内に報告書を発行いたします。
なお、報告書の送付はご入金確認後となりますのでご了承ください。
はい、クレジットカードでの決済が可能です。
お申し込み後に発行されるご請求書に記載のQRコードまたはURLからお手続きください。
ご利用いただけるクレジットカードは以下でございます。
※雨漏り調査の場合、クレジットカードでのお支払いはご利用頂けません。
※決済サービスは「Square」を利用しています。
土曜日の調査には対応しておりますが、日曜および祝日は定休日となっております。
ご希望の場合は事前にご相談ください。
戸建住宅では一般的な調査で5〜7万円程度が目安ですが、建物の規模や内容により10万円ほどになる場合もあります。
共同住宅では4〜6万円程度が一般的ですが、条件により追加費用が発生する場合がありますので、まずはお見積もりをご依頼ください。
ホームインスペクションとは、建物の構造部分や外壁、雨漏りなどの問題を専門家が中立な立場で点検し、その結果を報告書にまとめてお渡しするサービスです。
中古物件だけでなく、新築やリノベーション物件でも実施されています。
はい、契約前にインスペクションを行うことは可能です。
とくに中古物件の場合は、購入の前に建物の状態をきちんと確認することで、将来的なリスクを抑えることができます。
売主や仲介会社に確認のうえ、実施のタイミングを調整してください。