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内覧会の重要性とは?確認すべきポイントや準備すべきものを徹底解説!

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新築やリフォームが完了した際に行われる「内覧会」は、購入者にとって非常に重要な機会です。
内覧会で、物件の引き渡し前に施工の仕上がりや設備の状態を細部まで確認することができるため、不具合や施工ミスがあれば、必要に応じて売主側に修繕を要求することができます。
特に、新築物件の約9割には何らかの不具合が見つかるとされ、内覧会はその問題を未然に防ぐための貴重な場となります。

内覧会では、設計図や間取り図と実際の仕上がりが一致しているか、設備が正常に動作しているかを確認することが主な目的です。
外観や内装の仕上がりだけでなく、給排水や換気扇、照明などの設備が問題なく機能するかどうかも重要な確認ポイントとなります。
また、家族やパートナーと手分けして確認することで、見落としを防ぐことができ、より効率的に確認作業を進めることができます。

そして、この大切な内覧会を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。
設計図やメジャー、スマートフォンなどの持ち物を揃え、確認すべきポイントをリスト化しておくと良いでしょう。
また、内覧会の専門家を活用することで、見落としがちな箇所もプロの目でしっかりとチェックできます。
内覧会を有意義に進め、新居の引き渡しを安心して迎えるために、しっかりと準備を整えましょう。





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目次

内覧会とは?その重要性を解説

内覧会とは、新築やリフォームされた住宅の最終チェックの場であり、施主が購入した物件の施工状況を確認する大切な機会です。
このイベントでは、購入者が施工不良や不具合がないかを確認し、必要であれば修繕の要求を行います。
また、住宅の設備や仕様が契約通りであることを確認する機会でもあります。

内覧会の目的は、単なる見学ではなく、引き渡し後に問題が発生しないよう、しっかりとチェックを行うことです。
特に、新築物件は9割近くのケースで何らかの不具合が見つかると言われており、引き渡し前の確認が非常に重要となります。


内覧会の目的と役割

内覧会の主な目的は、施工不良や不具合の発見です。
新築やリフォームされた住宅では、外見上は問題がなくても、内部や見えない箇所に問題が潜んでいることがあります。
内覧会では、これらの問題を事前に発見し、引き渡し前に修繕を依頼することができます。

さらに、住宅設備の使い方の説明や、オプションで追加した設備が正しく取り付けられているかも確認する役割があります。
内覧会で指摘した不具合は、その場で売主や施工担当者に報告し、修繕が行われた後に再度確認を行うことが一般的です。


内覧会を行うタイミングと流れ

内覧会は通常、引き渡しの1ヶ月前に行われます。
これは、指摘された不具合の修繕が引き渡しまでに完了するための時間を確保するためです。
当日の流れとしては、まず売主や施工担当者が案内を行い、各部屋や設備の説明を行います。
その後、購入者が自分で確認したい箇所をチェックし、問題があればその場で指摘します。

内覧会で確認すべきポイントは多岐にわたりますが、特に重要なのは「設備の動作確認」「施工精度のチェック」「内装の仕上がり状態」です。
また、バルコニーや給排水設備、共用部の確認も忘れずに行う必要があります。



 

内覧会の準備

内覧会の準備

内覧会は、当日までにしっかりと準備をしておくことで、スムーズに確認作業を進めることができ、後悔のない引き渡しが実現します。


内覧会前に知っておきたいこと

内覧会は、建物の引き渡し前に行われる最終的な確認の場です。
一般的に、引き渡しの1ヶ月前に設定されることが多く、購入者は建物の施工状況や設備に不具合がないかをチェックします。
特に気を付けたいのは、設計図やパンフレットと実際の仕上がりが一致しているか、各設備が正常に動作しているかです。
内覧会は1~2時間かかることが多いため、事前にしっかりと準備をしておくことが重要です。

また、内覧会は基本的に1回限りのため、確認すべきポイントをリスト化し、家族やパートナーと分担して確認を行うのがおすすめです。
内覧会当日は焦らず、時間に余裕を持って臨むことが大切です。



 必要な持ち物リスト

内覧会では、以下の持ち物を準備しておくと、スムーズに確認作業が進められます。

・設計図・間取り図
計画通りに施工されているか確認するために必ず持参するようにしましょう。

・メジャー(スケール)
家具の配置や搬入経路の確認に便利です。

・スマートフォン・カメラ
不具合箇所を写真に残しておくと後で確認しやすくなります。

・筆記用具・メモ
気になる点や質問をメモするために持参しましょう。

・マスキングテープ・付箋
修繕が必要な箇所をマーキングするために便利です。

・懐中電灯
電気が通っていない場合や、暗い場所を確認する際に役立ちます。

・スリッパ
内覧会は室内を歩き回るため、スリッパや履きやすい靴を準備しましょう。
これらを準備しておくことで、内覧会当日に焦ることなく確認作業が進められます。


当日の服装選びのポイント

内覧会では、動きやすい服装が求められます。
建物の細部を確認するために、しゃがんだり立ったりすることが多く、また、天井裏や床下などの確認も必要になる場合があります。
そのため、スーツやスカートよりも、カジュアルで動きやすい服装を選びましょう。

さらに、季節や天候にも注意が必要です。
夏場は暑さ対策として軽装と汗拭きタオルを、冬場は防寒対策として厚手のスリッパや防寒着を用意すると快適に内覧が進められます。



内覧会でのチェックポイント

チェックポイント

事前に何を確認すべきかを知り、しっかりとチェックを行うことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
ここでは、外部・内部の確認ポイントや設備の動作確認を中心に、内覧会で見落としがちな項目をまとめます。


建物の外部確認項目(外壁、基礎など)

建物外部は、外壁や基礎の状態を確認することが重要です。
外壁にひび割れや歪みがないか、基礎のクラックがないかを丁寧に確認しましょう。
特に、外壁の素材や塗装が契約通りであるかどうかも見落としやすいポイントです。
また、外構や排水溝、屋根の状態もチェックし、特に雨の日の水はけを確認するのも有効です。

・外壁のヒビや割れ
・基礎のクラック
・排水溝や外構設備の状態


建物の内部確認項目(内装、設備など)

内部では、床や壁の仕上がり、施工精度に注目しましょう。
床の傾きや床鳴りがないかを確認するために、水平器やビー玉を使うと便利です。
また、壁紙にシワや剥がれがないか、窓やドアがスムーズに開閉できるかもチェックします。
キッチンや浴室などの水回りも、給排水の正常な動作や水漏れがないかを重点的に確認しましょう。

・壁紙の仕上がり
・床の傾きや鳴り
・ドア・窓の開閉具合
・給排水設備の動作確認



仕上がりと間取り図の比較

内覧会では、事前に受け取った設計図や間取り図と、実際の仕上がりが一致しているか確認します。
特に、窓やコンセントの位置、収納スペースのサイズが図面通りか、間取りに相違がないかを細かくチェックしましょう。
また、オプションで追加した設備や仕様も確認し、注文通りに施工されていることを確かめる必要があります。

・間取り図との一致確認
・窓・コンセントの位置
・オプションの設備設置状況


動作確認すべき設備や機器

内覧会で動作確認が必要な設備には、キッチンの換気扇や給湯設備、照明やインターホンなどがあります。
各部屋の電気設備が正常に作動するか、ユニットバスやトイレの水漏れがないかなども念入りに確認しましょう。
特に、新築物件では未使用の設備が多いため、実際に動かしてみることが重要です。
換気扇や火災報知器の設置状況、ガス機器の開栓後の動作確認も必要です。

・照明、インターホンの動作確認
・キッチンやバスルームの換気扇
・ガス機器や給湯設備の確認



プロの検査は必要?内覧会の専門家活用法

プロの検査員

内覧会は、新築住宅やリフォーム後の住宅がしっかりと施工されているかを確認する重要なイベントです。
しかし、建築の専門知識がないと見落としがちな不具合も少なくありません。
そこで、プロである建築士や住宅診断士に内覧会時に本格的な検査を依頼するケースが増えています。
ここでは、その役割や注意点について解説します。


建築士や住宅診断士の役割とメリット

建築士や住宅診断士(ホームインスペクター)は、内覧会で第三者として公正な立場で住宅の状態をチェックしてくれる専門家です。
彼らに依頼する最大のメリットは、施主が気付きにくい施工ミスや不具合を発見してもらえる点です。
特に、床の傾きや水漏れといった、素人では確認しづらい箇所を厳密にチェックします。

また、住宅診断士が作成する診断報告書は、後々の不具合に備えて記録を残すだけでなく、将来売却する際の信頼材料にもなります。
購入時にしっかりとチェックが行われた証拠として、資産価値を高める効果も期待できます。


プロに依頼する際の注意点

一方で、専門家に依頼する際にはいくつかの注意点もあります。
まず、専門家といっても、すべての建築士が住宅診断に詳しいわけではありません。
特に、マンションや商業ビルを主に手掛ける建築士もいるため、住宅の検査に慣れた専門家を選ぶことが重要です。

さらに、調査の範囲を明確にしておくことも必要です。
内覧会の基本プランでは、屋根裏や床下などの「見えない部分」が調査対象に含まれないことがあります。
これらの重要な箇所を確認するためには、オプションを追加するか、包括的なプランを選ぶと良いでしょう。


内覧会後の対応と交渉

内覧会が無事に終わった後、次に重要になるのは、発見された不具合への対応と、その修繕交渉です。
ここでは、不具合指摘の際のコツや、再内覧の必要性について解説します。


不具合の指摘と修繕交渉のコツ

内覧会で発見された不具合は、できるだけ詳細に記録し、すぐに売主や施工業者へ報告することが重要です。
この際、具体的な問題点や箇所を明確に示すために、チェックリストや写真を活用すると効果的です。
特に、傷や汚れのような細かな問題については、修繕範囲を明確にするために「指摘箇所の写真」を添えると交渉がスムーズに進みます。

交渉の際には、相手にとって現実的な修繕を求めることが重要です。
売主や施工業者と長期間の関係を築くことを念頭に置き、一方的な主張に走らないよう心掛けましょう。
また、専門家に依頼して検査結果を補強することも交渉を有利に進める手段の一つです。


再内覧の必要性とタイミング

不具合の修繕が完了した後、再度確認を行う「再内覧」が非常に重要です。
再内覧は、初回の内覧会で指摘した箇所が確実に修繕されているかを確認する場であり、同時に新たな問題が発生していないかをチェックする機会でもあります。

再内覧は、補修作業が完了した後に行われるのが一般的ですが、施工の複雑さによっては1~2週間の期間を要することもあります。
この際、初回の内覧会で使用したチェックシートを再確認し、施工業者が修繕作業中に新たな傷や不具合を生じさせていないかも重点的に確認しましょう。



内覧会を成功させるための注意点

プロの検査員

内覧会は、住宅の仕上がりを確認し、引き渡し前に不具合をチェックする重要なイベントです。
ここでは、内覧会を成功させるために知っておくべきポイントを解説します。


内覧会当日は余裕をもったスケジュールで

内覧会は通常、1~2時間かかることが多く、特に大規模な住宅や複数の部屋がある場合では、さらに時間がかかることがあります。
当日は余裕のあるスケジュールで臨むことが大切です。
前後に予定を詰めすぎないようにし、焦らずにすべてのチェックを完了させるための時間を確保しましょう。
また、施工業者や売主からの説明や質問時間を考慮し、予定がずれ込む可能性も考慮しておくと安心です。


家族全員でチェックするのがおすすめ

内覧会は複数の目で確認することで、見落としを防ぐことができます。
家族全員で参加し、それぞれが異なるポイントを担当することで、より効率的に住宅全体をチェックできます。
例えば、1人はキッチンや水回り、もう1人は内装や収納を重点的に確認するなど、役割を分担することをおすすめします。
特に大切な箇所をチェックする際は、複数人の意見があるとより客観的な判断が可能です。


気になる点は積極的に質問・確認しよう

内覧会では、気になった点を遠慮せずに質問することが大切です。
小さな傷や汚れ、設備の使い方など、どんな疑問でもその場で解消することが重要です。
また、施工業者や売主が説明を行う際に、メモを取ったり写真を撮ったりして、後からの確認に役立てましょう。
事前にチェックリストを準備しておくと、見落としなく確認が進められます。



内覧会を有意義にするために

内覧会は、住宅の仕上がりや不具合をチェックする大切な機会です。
内覧会を有意義なものにするためには、しっかりとした準備と当日の進め方が重要です。
まず、事前にチェックリストを作成し、確認項目を整理しておくことが大切です。
傷や汚れ、設備の動作確認など、細かい部分まで目を光らせましょう。

また、スケジュールに余裕を持ち、焦らず丁寧に確認することが成功の鍵です。
特に家族で参加し、それぞれが異なる視点でチェックすることで、見落としを防ぐことができます。
さらに、疑問点や不明な点があれば、売主や施工業者に積極的に質問し、その場で確認しておくことが大切です。

そして、住宅購入はとても大きなお買い物です。
後悔しないためにも、住宅検査のプロに依頼して引渡しの前にしっかりと住宅の現状を把握する事が重要です。
そのためにも、ホームインスペクションを専門業者に依頼することも検討しましょう。

以上のポイントを意識して内覧会に臨むことで、安心して新居の引き渡しを迎えることができ、満足度の高い新生活をスタートできるでしょう。




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代表取締役社長
代表取締役社長松田 隆模

経歴

建築設計事務所にて中高層建築物を中心とした企画・設計・監理に従事。
2005年以降は不動産開発デベロッパーでマンションの企画開発を中心に、仕入・販売の活動を行う。
その後、確認検査機関にて営業戦略の策定、支店開設を行い、執行役員を経て検NET株式会社を立ち上げ、代表取締役就任。
一般社団法人全国住宅技術品質協会理事。

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