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雨漏り調査とは?費用相場や調査方法・業者選びのポイントを解説

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雨漏りの原因や箇所を特定するためには専門的な調査が必要となります。

こちらの記事では、雨漏り調査の費用相場や調査方法についてご紹介します。
適正な費用の把握や信頼性の高い業者の選定は、効果的な対策を講じる上で重要です。
まずは、雨漏りが発生する理由から見ていきましょう。


漏水・雨漏の原因特定プロ集団

この記事の要約

  • 雨漏りの一般的な調査方法は4つ
  • 建物の外観や内部を目で確認する目視調査
  • 専用の散水装置やホースを使用して建物に水をまく散水調査
  • 紫外線ランプや光源に反応して光る特殊な調査液を使用するレインボービューシステム
  • 建物や構造物の熱分布を可視化し問題箇所を特定する赤外線サーモグラフィー調査
  • 雨漏り調査の費用相場は5万円から20万円前後

目次

雨漏りが発生するのはなぜ?

発生理由

雨漏りの発生理由はいくつか考えられます。
例えば、外部からの損傷による雨漏りの発生です。
屋根や壁の外部に存在する建材や構造物が風や雨の影響によって損傷を受けることにより起こります。

具体的な例としては、屋根材や防水シートの劣化、瓦の割れや浮き、外壁のひび割れなどが挙げられます。
これらの損傷が生じると、雨水が建物内部に浸入する可能性が高まります。


また、不適切な施工による雨漏りの発生も考えられます。
建物の屋根や壁の施工が不適切だった場合、防水処理が不十分であったり、接合部のシーリングが不完全であったりすると、雨水が建物内部に浸入する可能性があります。
施工時のミスや手抜きが原因となり、雨漏りのリスクが高まります。

さらに、管理不備も雨漏りの発生理由となり得ます。
建物の定期的な点検やメンテナンスが適切に行われていない場合、屋根の修理やメンテナンスが遅延し、劣化が進行することで雨漏りが発生する可能性があります。
適切な管理が行われず、早期に損傷や劣化箇所が発見されず修理が行われない場合は注意が必要です。


雨漏りの調査方法

雨漏りの調査方法にはいろいろな手法があります。
雨漏りの状況や問題の性質によって使い分けられます。
以下に代表的な調査方法をご紹介します。



目視調査

目視調査は、建物の外観や内部を目で確認する方法です。
この方法では、調査者が建物の周囲を歩き回ったり、内部に入って視察したりすることによって、建物の状態や潜在的な問題を目視で確認します。

目視調査で建物の状態や潜在的な問題を把握することで、劣化や損傷箇所の早期発見や修理が可能となり、建物の安全性や耐久性を確保することができます。

しかし、目視調査だけでは見えない場所や微細な漏れは特定できない可能性もあります。
必要に応じて、ほかの調査方法と組み合わせて使用することもあります。



散水調査

散水調査は、建物の漏水箇所を特定するために行われる調査方法です。
主に屋根や外壁の防水性能や耐久性を評価するために利用されます。
この方法では、専用の散水装置やホースを使用して、建物に水をまきます。

散水調査は、建物の防水性能を評価し、早期に漏水や損傷箇所を特定できます。
その結果をもとに修理や予防措置を行うことで、建物の耐久性や水密性を確保することができます。


紫外線投射発光調査(レインボービューシステム)

紫外線投射発光調査(レインボービューシステム)は、建物や構造物の表面や部品の欠陥や損傷箇所を特定するために使用される調査手法です。
この方法では、紫外線ランプや光源に反応して光る特殊な調査液を使用して、被調査物に紫外線を照射します。

非破壊検査の一形態であり、建物や構造物の問題箇所を非常に効果的に特定することができます。
紫外線による発光効果を利用するため、視覚的には見えない微細な欠陥や損傷も検出することができます。
これによって、安全性や耐久性の向上、保全活動の効率化、修理や予防措置の適切な計画立案が可能となります。


赤外線サーモグラフィー調査

赤外線サーモグラフィー調査は、建物や構造物の熱分布を可視化し、異常な温度パターンや潜在的な問題箇所を特定するために使用される調査手法です。
この方法では、赤外線カメラを使用して、被調査物の表面温度を測定し、そのデータを熱画像として表示します。

非接触かつ非破壊の手法であり、広範囲な領域の温度分布を効率的に評価することができます。
これによって、電気系統の問題、絶縁の劣化、断熱の不良、水漏れの特定など、様々な建物の異常を検出することが可能です。
赤外線サーモグラフィー調査により、早期に問題箇所を特定し、効果的なメンテナンスや修繕を行うことで、建物の安全性と効率性を向上させることができます。

調査方法ごとの費用相場は以下をご参考にしてください。

調査方法 費用相場
目視調査 1万~5万
散水調査 7万~10万
紫外線投射発光調査
(レインボービューシステム)
16万~25万
赤外線サーモグラフィー調査 10万~50万

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雨漏り調査費用の相場は?

費用相場

雨漏りの調査費用は一般的な相場としては5万円~20万円前後です。
しかし、以下のような項目により相場は大きく変動することがあります。

・調査範囲
雨漏りの調査範囲や対象となる建物の大きさによって費用が異なる場合があります。
単一の部屋や領域の調査ならば比較的費用は抑えられますが、建物全体や複数の部屋を調査する場合は費用が高くなる可能性があります。

・調査手法
雨漏りの調査には上記で紹介したようにさまざまな手法があります。
散水調査や赤外線サーモグラフィーなどの特殊な機器や技術を使用する場合は、それに応じた追加費用が発生する場合があります。


・アクセスの難しさ
調査箇所へのアクセスのしやすさや難しさも費用に影響します。
例えば、高所にある屋根や狭いスペースへのアクセスが困難な場合、仮設の足場設置などの追加作業や設備が必要となり、費用が上昇する場合があります。

上記のほかにも業者によって設定費用の違いがありますので、お見積もりを取られる際は複数の業者から取っていただくことがおすすめです。



原因がわかれば補修費用も変わる!

雨漏りが発覚した場合、それに対する修理や改善措置の費用も考慮に入れる必要があります。
検NET(株)で実際に起きたケースでは、原因が特定できず施工会社に外壁の一面を補修依頼したところ、見積で200万円以上の工事費が見込まれていました。


そこで検NET(株)が散水調査を実施した結果、外壁のクラック1箇所からの浸入であることが特定できました。
その結果、部分修理費用と調査料合わせて23万円で漏水を止められた案件がありました。


このように漏水原因を突き止めることで無駄な修理費をかけることなく、効果的な措置を講じることができます。

調査会社の調査に基づいて補修を行い、浸水の再発を繰り返す状態に発展することがあります。
専門の調査会社に依頼するメリットが高い要因です。


雨漏り調査業者の選び方のポイント

選び方のポイント

原因の特定ができることで漏水一つ止めるにも費用が変わってきます。

ここからは信頼できる雨漏り調査業者の選び方のポイントを紹介します。


調査実績がある

雨漏りの調査には専門的な知識や経験が必要です。
経験豊富な業者は、さまざまなタイプの建物や構造物での調査実績を持っていますし、過去に似た状況の雨漏り調査を行ったことがあるかもしれません。

そこでホームページにしっかりと事例や実績の数値が記載されているかを確認して効果的な調査手法や解決策が見つかる可能性を高めましょう。


報告書を提出してくれる

雨漏り調査の報告書は、調査結果や観察された問題箇所、提案される解決策などの内容が詳細に記載されていることが重要です。
報告書は、調査の全体像や問題の重要度、修理や改善の優先順位を理解するための貴重な情報源となります。

この報告書を確認したうえで必要な修理や改善の手順や予算を決定していくことがポイントです。
この工程を省いた場合、必要のない箇所の修理まで行う羽目になり、効果的な修理を行うことができない可能性があります。

検査を行った結果、直近で修理下箇所からいまだに雨漏りしていたなんてことも過去にありましたので注意が必要です。


雨漏り調査の事例をご紹介

事例紹介

複数の浸入箇所からの漏水

このケースでは、1階から4階までの外壁シーリングに大きな破損が見られました。
そして、その破損からの浸水が複数の場所で合流し、建物内部に漏れていたのです。
どの階からの漏水がどこで合流しているのかまで特定することのできた事例をご紹介します。

この事例のハイライトは、漏水の合流ポイントを正確に特定できた点です。
特定できた理由は検NETの特徴的な調査方法によるところが大きいでしょう。

手順としてはまずは、目視調査を行い、屋根の状態や雨漏りが発生している箇所を確認しました。
次に、検NETの特徴的な調査方法である発光液(レインボービューシステム)を利用した調査を行いました。
この方法は、雨漏り箇所と推定される箇所に調査液と水を希釈しながら放水または散水し、建物の内部に浸入した水に紫外線を照射して、発光した色との対応関係に基づいて各浸入経路の特定から合流、分岐の有無の判定を行うものです。

破断箇所 検査液レッド
【シーリング破断箇所】          【調査液(レッド)の発光】
検査液グリーン
【レッドとグリーンの加色混合でイエロー発光】
 
これらの画像は、雨水の浸入ルートや漏水の合流ポイントを明確に示しています。
この調査方法のメリットは専門家だけではなくお客様ご自身の目で漏水箇所や経路を明確に確認できるという検査の透明性にあり、お客様に安心していただくことができました。

雨漏り問題に直面した際は、確実な解決策を見つけ出しましょう!



まとめ

雨漏り調査の費用相場は一般的に5万円から20万円程度ですが、具体的な費用は調査範囲や手法、業者によって異なります。業者選びに際しては以下のポイントに注意しましょう。

・調査実績がある
・報告書を提出してくれる

これらのポイントを考慮して、信頼できる雨漏り調査業者に依頼することで問題解決までの最終的な費用を抑えることができるでしょう。


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代表取締役社長
代表取締役社長松田 隆模

経歴

建築設計事務所にて中高層建築物を中心とした企画・設計・監理に従事。
2005年以降は不動産開発デベロッパーでマンションの企画開発を中心に、仕入・販売の活動を行う。
その後、確認検査機関にて営業戦略の策定、支店開設を行い、執行役員を経て検NET株式会社を立ち上げ、代表取締役就任。
一般社団法人全国住宅技術品質協会理事。

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