ホームインスペクションは新築に必要?メリットやタイミングを解説!
新築を購入する際になぜホームインスペクションが必要なのか疑問に思う方も多いかもしれません。
一見、新築物件は欠陥や問題がないように見えますが、実際には見えない箇所にも潜在的なリスクが存在する場合があります。
建物の構造や設備、配管などを専門家が点検し、品質や安全性に問題がないかを確認することで、将来的な修理や負担を避けることができます。
新築物件でも、プロの目から見た客観的な評価を得るために、ホームインスペクションは必須と言えるでしょう。
この記事では実際にあった新築の不具合やホームインスペクションを行うメリットを紹介します。
目次
新築でもホームインスペクションは必要?
新築物件を購入する際、新築だからホームインスペクションは必要ないと考えるかもしれません。
しかし、新築物件でもホームインスペクションは重要です。
なぜなら、建築過程でのミスや施工上の不備、材料の品質の問題などが原因で、将来的に修理や改修が必要になる場合があるからです。
専門家によるホームインスペクションを受けることで、建物の施工品質や構造・設備に関するリスクを確認し、早期に対処することができます。
また、ホームインスペクションの結果を基に価格交渉や修正の要求を行うことも可能です。
新築物件であっても、購入者は自身の投資に対して最大限の価値と品質を求める権利を持っています。
専門家の目を通すことで、建物の状態や品質について客観的な評価を得ることができます。
総合すると、新築物件でもホームインスペクションは必要不可欠な要素です。
専門家の経験と知識を活用し、将来的なリスクを最小限に抑えながら、安心して新築物件を購入することができます。
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実際に新築であった不具合
ここでは実際に検NET(株)で検査を行った際にあった不具合をご紹介します。・コンセントに配線が未接続
この状態では電気製品が使用できません。
・換気ダクトが天井内で未接続
天井内でのカビ発生の原因となります。
・アースが未接続
漏電の際、とても危険です。
ほかにも以下のような不具合が見つかっています。
・壁クロスの剥がれ
・壁にビス穴
・扉の開閉不良
・断熱材の欠損
検NET(株)実績によるものですが、多い不具合では4件に1件の割合で発生している不具合もある状況です。
新築のホームインスペクションを行うメリット
最近は住宅の売買契約に保証やアフターサービスが付いていることが増えていますが、実際には引き渡した後にトラブルが絶えないこともあります。
そのようなトラブルに対処するには手間と時間がかかります。
そのため、「起きないようにする」という視点で事前に最低限のチェックを行っておくことで、コストや時間、手間を節約することができます。
以下に新築のホームインスペクションを行うメリットを3つ挙げます。
引渡しする前の修復が可能
専門家による建物の点検を依頼し、潜在的な問題や不具合を確認することは重要です。検査結果に基づいて、修復が必要な箇所を特定することができます。
これにより、引き渡し前に不具合や欠陥を発見し、補修や是正措置を施してもらうことができる可能性が高くなります。
品質の確認ができる
建物の点検には、建築士等の専門家が第三者として検査を実施し、是正指摘を行います。検査員は、専門的な知識と経験を有しています。専門家による検査は、中立的な立場から建物の状態を客観的に評価するため、購入者にとって重要な役割を果たします。
是正指摘を受けて問題を解決し、品質の高い住まいを手に入れることができます。
安心した引渡しができる
ホームインスペクションを経て問題が解決され、品質の高い住宅が引き渡されるため、購入者は安心して新しい住まいを手にすることができます。将来的な不具合やトラブルのリスクを軽減することができます。
ホームインスペクションは購入者の利益を守るという面で非常に重要な手続きです。
しっかりと活用して新築の不具合で悩み続けないようにしましょう。
新築のホームインスペクションを行うデメリット
新築物件のホームインスペクションは、物件の品質や安全性を確認する上で非常に有益な手段です。
しかし一方で、それに伴う調査費用、時間の問題、そして誤解のリスクなど、いくつかのデメリットが存在します。
調査費用がかかる
ホームインスペクションは専門家によるサービスであり、対象となる物件の規模などに応じて費用が発生します。
ホームインスペクションにかかる平均的な費用は5万円から7万円とされており、
特に、専門的な調査をご希望の場合はさらに費用が発生する可能性があります。
調査時間の確保が必要
ホームインスペクションは、物件のサイズや検査の詳細度に応じて、数時間から数日間にわたる調査時間を必要とすることがあります。
この調査時間は、物件の引き渡しや入居のスケジュールに影響を及ぼす可能性があり、計画的なスケジューリングが求められます。
誤解が発生する可能性がある
ホームインスペクションの結果、小さな不具合や欠陥が指摘された場合、それが大きな問題として誤解されることがあります。
調査結果を巡る誤解から、取引が遅延したり、最悪の場合、取引が破談となるケースも報告されています。
新築のホームインスペクションは、買主にとっての安心や品質の確認という大きなメリットをもたらしますが、上記のようなデメリットも無視できない事実として存在します。
ホームインスペクションを検討する際は、これらのポイントを十分に理解し、適切な判断を下すことが重要です。
新築のホームインスペクションを行うベストタイミングは?
新築のホームインスペクションを行うベストタイミングは、以下の時点がお勧めです。
引渡し前の最終検査: 引渡し前の最終検査は、建物が完成し、引き渡しの準備が整った段階で行います。
この時点では、修正や補修が行われている場合もあります。最終検査により、修繕の完了や品質の確認を行い、引き渡しに向けて準備を進めます。
建物が完成し、引き渡しの前に行われることが重要です。
これにより引き渡し後に問題が発生するリスクを軽減することができるためです。
また、ホームインスペクションを行うタイミングは建築業者などと事前にしっかりと打ち合わせをしてスケジュールの調整を行うことでスムーズに進めることができるでしょう。
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ホームインスペクションの費用相場と実施の流れ
ここではホームインスペクションをスムーズに進めるための事前知識として費用相場や実施までの大まかな流れを確認しましょう。ホームインスペクションの費用相場
ホームインスペクションの費用は、検査する対象の面積や地域によっても異なる場合があります。一般的な目安としては、新築のホームインスペクションの調査費用は7万円~10万円程度です。
ただし、業者によって料金体系やサービス内容は異なる場合があります。
検NET(株)の場合、以下の診断内容と料金になっています
・構造、雨水の浸入を防止する部分のチェック
・給排水管路のチェック
・建具開閉検査
・基礎床下のチェック
・天井裏・小屋裏のチェック
・写真付きの詳細報告書
上記の診断項目と報告書を含めた合計費用は74,000円~となっています。
ただし、これは検NET(株)の料金体系であり、他の業者とは異なる場合があります。
ホームインスペクション業者との事前の打ち合わせや見積もりを通じて、料金とサービス内容について納得した上で契約を行うことが重要です。
動画で検査イメージをご覧ください。
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ホームインスペクションの実施の流れ
実施までの大まかな流れを検NET(株)を例にご紹介します。
1.調査内容や申込書兼見積書の内容を確認
調査内容や料金、注意事項などを必ずご確認ください。
2.希望日の候補等を伝える
クリーニング後の実施がおすすめです。
汚れなどがキズ等と判別しにくい場合があります。
3.売主様や仲介会社様へ検査実施の希望を伝え申込書を売主様と検NET(株)へ送付
・注文住宅購入の場合は、工務店やハウスメーカー様
・建売住宅購入の場合は、売主または仲介業者様
・リノベーション住宅購入の場合は、売主様
対象の相手方に対し、「引越し前の竣工検査を第三者で実施したい」とお伝えください。
4.お申込内容を確認した後、検査日程を通知
弊社から、申込書に記載された担当者様へ連絡し、検査日程の調整を行います。
5.検査実施
検査当日には、玄関扉の解錠のため、売主または仲介業者様のお立ち会いを原則としてお願いしています。
6.報告書の提出
最短で検査の翌日中に、申込書に記載された送付先へ報告書を送付致します。(土・日・祝などを除く)
まとめ
ホームインスペクションは新築物件を購入する際に重要な手続きです。新築物件でも潜在的なリスクや不具合が存在することがあります。
ホームインスペクションは専門家が建物の構造や設備、配管などを点検し、品質や安全性に問題がないかを確認することで、将来的な修理や負担を避けるためのものです。
具体的な不具合としては、コンセントの配線が未接続、アースが未接続、扉の開閉不良、断熱材の欠損など一目ではわからないようなものも多くあります。
専門家の経験と知識を活用して、将来的なリスクを最小限に抑え、安心して新しい住まいでの生活をスタートしましょう。
検NETが選ばれる理由
検NETは、「建物調査業務」「雨漏調査業務」「リフォーム工事」の3つを柱に、ホームインスペクションから住宅履歴情報サービスの無料発行、建物に関わる法務相談、さらには検査に関するシステムの企画・開発まで、ワンストップで対応しています。
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検NET(株)の9.7万件以上の実績は技術だけではなく、質の高い検査員教育の継続の賜物であり、検NET(株)の強みでもあります。
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※検NETについて詳しく知りたい方はこちらから!
https://ken-net.co.jp/company.html
経歴
建築設計事務所にて中高層建築物を中心とした企画・設計・監理に従事。
2005年以降は不動産開発デベロッパーでマンションの企画開発を中心に、仕入・販売の活動を行う。
その後、確認検査機関にて営業戦略の策定、支店開設を行い、執行役員を経て検NET株式会社を立ち上げ、代表取締役就任。
一般社団法人全国住宅技術品質協会理事。