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ホームインスペクションの義務化とは?説明の義務化がもたらす影響を解説!

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この記事ではホームインスペクション説明の義務化が住宅市場にもたらす安心と透明性について、その必要性を詳しく掘り下げます。
住宅購入は多くの人にとって人生で最も大きな買い物です。
だからこそ、安全・安心が求められます。

ホームインスペクションがもたらすメリットやデメリットを買主・売主の両方の立場から解説します。
将来のトラブルを防ぎ、双方が納得した売買をするためにご参考にしてください。


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この記事の要約

    • ホームインスペクション説明の義務化は不動産取引の安全性と透明性を高める。
    • 具体的な変更点:
      媒介契約時に検査会社を売主・買主に斡旋できるかを告知する
      重要事項説明時にインスペクションの結果を買主に説明する
      売買契約締結時に物件状態を売主・買主双方に書面で交付する
    • 透明性の向上と購入後のトラブル減少という面で影響をもたらしている
    • 義務化されたのはホームインスペクションの説明・斡旋


目次

ホームインスペクション説明の義務化 背景とその影響

ホームインスペクション義務化の影響

ホームインスペクション、すなわち住宅診断は、不動産取引における安全性と透明性を高めるための重要な手段です。その義務化は、不動産業界における大きな転換点となり得ます。

ホームインスペクション説明の義務化の背景

ホームインスペクション説明の義務化の背景には、消費者保護の必要性が挙げられます。
不動産取引は高額であり、多くの場合、消費者にとって一生に一度の大きな買い物となります。

しかし、物件の状態を正確に知る手段が限られていたため、購入後に瑕疵(かし)が発見されるケースも少なくありませんでした。
このような背景から、ホームインスペクション説明の義務化が提案され、一部実施されるようになりました。


何が変わった?

ホームインスペクション説明の義務化による具体的な変化は、不動産取引における安全性と透明性の向上に寄与しています。
この制度により、物件の状態が明らかにされ、購入後のトラブルが減少することを目的としています。

1.媒介契約締結時の宅建業者の役割強化
媒介契約締結時に宅建業者は、検査会社の斡旋の可否を確認し、媒介依頼者の意向に応じて斡旋を行います。
売主がインスペクションの実施を望むかどうかを明確にし、必要であれば適切な検査会社を紹介することで、物件の状態を事前に把握する機会を増やします。

2. 重要事項説明時の透明性の確保
重要事項説明時に宅建業者がインスペクション結果を買主に対して説明することで、買主は物件購入の決定を下す際に、より詳細な情報に基づいて行う事ができます。
ここで得られる透明性は、購入後のトラブルを防ぐ上で極めて重要です。

3. 売買契約締結時の相互確認
売買契約締結時に、物件の現状を売主・買主が相互に確認し、その内容を宅建業者から書面で交付します。
物件の状態について双方の理解と合意を促し、将来的な誤解や不満を減少させることを目的としています。

これらの変化は、ホームインスペクション説明の義務化が不動産取引にもたらした具体的な改善点として、市場の透明性と消費者保護の観点から非常に重要です。
情報の共有は、買主と売主双方に安心を提供し、より信頼性の高い不動産取引を促進します。

ホームインスペクション義務化と聞くと、実施義務があるように感じてしまうかもしれませんが、あくまで説明・斡旋することが義務化されたというものです。
しっかりと買主・売主である当人がホームインスペクションの必要性を理解しておくことが重要になってきます。


義務化の影響

・透明性の向上
ホームインスペクションは、不動産取引における透明性を高めます
物件の状態が明らかになることで、買主はより情報に基づいた決定を下すことができるようになります。

・トラブルの減少
物件の状態が事前に明らかになることで、購入後のトラブルが減少します
これは買主と売主双方にとって利益となり、不動産取引全体の健全化に寄与します。

・専門家の役割の重要性
ホームインスペクション説明の義務化に伴い、専門的な知識を持つホームインスペクターの役割がより重要になります。
ホームインスペクターの中立性と専門性が、不動産取引の質を左右することになります。

・瑕疵保証保険との連携
ホームインスペクションの結果は、瑕疵保証保険の適用条件を満たすための重要な要素となります。
これにより、購入後に重大な問題が発生した際の買主のリスクが軽減されます。



ホームインスペクションの流れと費用

ホームインスペクションの流れ

 

ホームインスペクションの流れ

・検査会社への相談と見積もり確認
ホームインスペクションを実施する第一歩は、信頼できる検査会社を選定することです。

検査項目や検査にかける・実績数などを参考に選びましょう​​​​。

・スケジュールの調整
ホームインスペクションは検査員の日程の調整が必要になるため、急な依頼だと希望する日にちに検査を行えない可能性があります。
検査会社に寄りますが、希望日の概ね一週間前には検査会社へ日程の確認をしておくことがお勧めです。

・検査の実施
確定した検査実施日に、ホームインスペクターが物件に訪問して物件の基礎、構造、屋根、配管など、住宅の様々な部分を詳細に調査します。

・報告書の提出
検査後、ホームインスペクターはその結果を報告書にまとめます。
この報告書は、検査実施から数日~数週間で作成され、物件の状態、見つかった問題などが詳細に記載されています。


ホームインスペクションの費用

ホームインスペクションの費用は、物件の大きさや場所、検査の範囲によって異なりますが、一般的な費用相場は5万円から7万円程度となっています。
より大きな物件や、より詳細な検査を行いたい場合は、それに応じて追加費用がかかる場合が多いです。

ホームインスペクションの費用は、単体でみると高いように感じるかもしれませんが、将来的に高額な修理費用を避ける事ができると考えると必要経費と思えるのではないでしょうか?

物件の真の状態を把握することで、より正確な情報に基づいた決定を下すことができるので、長期的な満足と安心を得られるでしょう。



ホームインスペクション説明の義務化によるメリット・デメリット

メリット・デメリット

売主の場合

・メリット
物件情報の提供がより透明度を増すことにより、買主の信頼を得やすくなります。
また、不具合などが売買の前に明らかになるため、後々のクレーム・トラブルが減少します。

・デメリット
検査に時間がかかったり、費用がかかる事が挙げられます。
もし、修繕が必要な不具合があった場合はその補修費用も発生するため、時間と費用がかかる事がデメリットと言えるでしょう。


買主の場合

・メリット
購入前に物件の詳細な情報をすることができるため、安心して購入に踏み出せたり、ホームインスペクションの結果を元に価格交渉を行うことが出来ます。

・デメリット
買主の費用負担でホームインスペクションを実施する場合は、数万円程度の初期費用の増加が考えられます。



まとめ

この制度は、不動産取引における透明性と安全性の向上に影響を与えています。
ホームインスペクションを行うことで、購入前に物件の状態が明らかになり、売買双方にとってより良い取引環境が実現します。

しかし、ホームインスペクションの義務化は説明・斡旋する事が義務化されたというものなので、実際に住宅の購入・販売を検討している人がメリットや必要性をしっかりと認識する事が一番大切です。
安心して売り出せる家・安心して暮らせる家を手に入れる為に是非一度、ホームインスペクションの利用を検討してみてください。


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代表取締役社長
代表取締役社長松田 隆模

経歴

建築設計事務所にて中高層建築物を中心とした企画・設計・監理に従事。
2005年以降は不動産開発デベロッパーでマンションの企画開発を中心に、仕入・販売の活動を行う。
その後、確認検査機関にて営業戦略の策定、支店開設を行い、執行役員を経て検NET株式会社を立ち上げ、代表取締役就任。
一般社団法人全国住宅技術品質協会理事。

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