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ホームインスペクションを拒否された?売主や施工会社が拒否する理由を解説!

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ホームインスペクションを受けることは、不動産の購入やリフォームを考える際に重要なステップです。
しかし、中には売主や施工会社がホームインスペクションを拒否するケースも存在します。

本記事では、そうした拒否の理由について詳しく解説します。
なぜ売主や施工会社がホームインスペクションを拒否するのか、その背景にある要素や懸念点に焦点を当て、その理由を明らかにしていきます。
そして、拒否された際の対処法をご紹介します。


この記事の要約

  • ホームインスペクションを受けることを拒否されるケースはある
  • ホームインスペクションを拒否する主な理由は売主や施工会社にとっての評価や責任の回避、関連する費用や手続きの煩雑さ
  • 一度断られたからと言って諦めない

目次

ホームインスペクションは拒否される?

ホームインスペクションは、不動産の購入や建設中の住宅の品質確認において重要な役割を果たすことがあります。
しかし、現実にはホームインスペクションを受けることを拒否するケースも存在します。

なぜホームインスペクションが拒否されるのでしょうか?
その理由はさまざまです。
売主や施工会社にとっては、ホームインスペクションによって問題が明らかにされることで、物件の評価や責任が問われる可能性があるため、それを回避したいと考える場合があります。
また、ホームインスペクションにかかる費用や手続きの煩雑さなども、拒否の理由となることがあります。

このように立場によって拒否する理由にも変化があるようです。
ここからは各目線から拒否理由を見ていきましょう。


売主がホームインスペクションを拒否する理由

理由

住宅の売買にあたって買主が検査実施の希望を出しているにも関わらず、売主が拒否をするということは
検NET(株)にも時折ご相談があるケースです。
では、どういった理由で検査を拒否するのでしょうか。

物件の問題や欠陥が明らかになった際の責任から逃れる

ホームインスペクションによって物件の問題や欠陥が明らかにされることで、売主はその物件の評価や責任を問われる可能性があります。

ホームインスペクションによって特定の不具合や構造的な問題が明らかになると、買主や関係者から売主に対するクレームや責任追及が行われる可能性があります。
このような状況を避けるために、売主はホームインスペクションを拒否することがあります。

また、売主は物件の評価を低下させることなく、早期に売却を完了させたいと考える場合もあります。
ホームインスペクションには時間がかかることがあり、その間に他の買い手が現れる可能性もあります。
売主はスムーズな売却プロセスを優先するため、ホームインスペクションを避けることがあります。



費用の負担や手続きの煩雑さ

ホームインスペクションには専門家による調査や評価が必要であり、その費用がかかります。
また、ホームインスペクションの手続きには予約の調整など、時間と労力を要する場合もあります。


このような費用や手続きの煩雑さを回避することで、売主は追加の負担や手間を避けることができます。
そのためホームインスペクションを受けることを拒否することがあります。


物件情報の隠蔽や情報の歪曲

ホームインスペクションによって物件の問題や欠陥が明らかになる可能性がありますが、売主はそのような問題を隠蔽するためにホームインスペクションを受けることを避ける場合があります。

売主が事前に不具合や欠陥を隠蔽し、虚偽の情報を提供していた場合、ホームインスペクションによって真実が明らかになることで売主の信頼性や評価が低下する可能性があります。
また、ホームインスペクションの結果が公になることで、将来的に訴訟やトラブルのリスクが生じる可能性もあるため、売主はそれを回避するためにホームインスペクションを拒否することがあります。


施工会社がホームインスペクションを拒否する理由

施工会社が拒否する場合も多くあります。
ここからは施工会社がホームインスペクションを拒否する理由を挙げます。


費用と時間の負担から逃れる

ホームインスペクションは専門知識を持つ専門家によって行われるため、その費用は一定の金額が必要です。
施工会社は、建築プロジェクトや住宅の販売において既に多くの経費がかかっている場合があります。
ホームインスペクションの追加費用を負担することで利益率が低下する可能性があるため、ホームインスペクションを避けることがあります。

また、ホームインスペクションには一定の時間がかかることがあります。
施工会社は建築プロジェクトの進行やスケジュールの厳守に注力しており、ホームインスペクションのために作業や工事の一時停止が必要になると、工期の遅延や追加費用の発生のリスクが生じます。
施工会社はスムーズな建築プロセスを維持し、工期や予算を守ることを重視するため、ホームインスペクションにかかる時間を避けるために拒否することがあります。


信頼性の確保

施工会社は自社の建築技術や品質に自信を持っています。
彼らは自分たちの施工物件が高い品質基準に適合しており、問題がないことを主張しています。
そのため、ホームインスペクションによって自社の建築物件が評価され、その信頼性が問われることを嫌います。

ホームインスペクションが行われると、第三者である専門家が物件を詳細に調査し、潜在的な問題や欠陥を特定することがあります。
もし施工不備や品質の問題が発見されれば、施工会社の評判や信用に影響を及ぼす可能性があります。
これは、競争の激しい不動産市場において他社との差別化や優位性を維持するために重要な要素です。
施工会社は自社の信頼性を維持し、買主からの信頼を築くために、ホームインスペクションを受けることを避ける場合があるのです。


契約の成立や条件が変わる可能性

ホームインスペクションを行うとその結果によって契約の成立や条件が変わる可能性があります。
そのため、施工会社が自社の都合や事業戦略上の理由から、ホームインスペクションを行わずに契約を進めたいと考える場合があります。

これは、ホームインスペクションによって建物の問題や欠陥が明らかにされ、それに伴って契約内容が変更されることや購入に難色を示す可能性があるためです。
施工会社は、予算や工期の増加、修繕や改修の必要性、購入を見送るといったことが生じることを避けたい場合があります。


拒否されたらどうしたらいいの?

解決策

ホームインスペクションが拒否される理由を各目線から紹介しました。
では、実際にご自身がホームインスペクションを断られた場合はどういった対応がとれるでしょうか。

ここではホームインスペクションの実施を拒否された場合の対処方法について解説します。


コミュニケーションを試みる

まず、拒否された理由や売主の懸念を理解しましょう。
売主がホームインスペクションを拒否した背景や考えが何かを明らかにすることが重要です。
具体的な問題や懸念を把握することで、対話の方向性が見えてきます。

次に、自身がホームインスペクションを受ける理由やその重要性について、売主に対して明確に伝えましょう。
物件の品質や安全性、将来的な修繕費用の不安、信頼関係の構築など、自身が保護したい利益や懸念を共有しましょう。

相手の立場や懸念を理解し、自身の意図や利益を明確に伝えることが大切です。
対話を通じて相互理解を深め、解決策を模索することで、ホームインスペクションの受け入れを促す可能性が高まります。



施工会社の変更やほかの物件も視野に入れる

もしホームインスペクションを拒否した施工会社が問題の原因となっている場合、施工会社の変更を検討することが重要です。
信頼できる施工会社を選ぶことで、建物の品質や問題の有無をより確実に把握することができます。

ホームインスペクションを受けることを拒否する売主や施工会社が多い場合、他の物件を検討することも選択肢の一つです。
より協力的な売主や施工会社を探し、ホームインスペクションの実施が可能な物件を見つけることで、自身の安心感を高めることができます。



将来の問題を予防することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができる

ホームインスペクションによって潜在的な欠陥や劣化箇所を早期に発見し、適切な対策や修繕を行うことができます。
これにより、将来的な大きなトラブルを未然に防ぐことができます。例えば、シロアリやカビの被害、結露による劣化、屋根や外壁の漏水などを事前に把握することができます。

ホームインスペクションは購入の際に重要な要素ですので、拒否された場合には冷静に対処し、他の選択肢を模索することが大切です。


検査会社に助言を求める

ホームインスペクションが拒否された場合、検査会社に助言を求めることは良いアイデアです。
拒否された理由や背景について検査会社に相談してみましょう。
検査会社は経験豊富な専門家であり、類似の状況に経験を持っているかもしれません。
適切なアドバイスや解決策を提供してくれる可能性が高いです。

実際に
検NET(株)でも「ホームインスペクションを断られた」というご相談があり、売主に対して説得を試みた経験などもあります。
きっとお力になれるでしょう。


まとめ

ホームインスペクションを拒否する理由は、売主や施工会社によってさまざまですが、主な理由は売主や施工会社にとっての評価や責任の回避、関連する費用や手続きの煩雑さなどが挙げられます。

つまりホームインスペクションを受けることは売主側にとって不利になる可能性があるものという認識から拒否されることが多いようです。
しかし、ホームインスペクションは双方にとって多くのメリットもあります。


一度断られたからと言って諦めるのはもったいないです。
拒否された場合は一旦冷静になって対処法を考えましょう。
今後ずっと住んでいく家になるのですから、しっかり検査して納得したうえで新しいお住まいを手に入れましょう。


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代表取締役社長
代表取締役社長松田 隆模

経歴

建築設計事務所にて中高層建築物を中心とした企画・設計・監理に従事。
2005年以降は不動産開発デベロッパーでマンションの企画開発を中心に、仕入・販売の活動を行う。
その後、確認検査機関にて営業戦略の策定、支店開設を行い、執行役員を経て検NET株式会社を立ち上げ、代表取締役就任。
一般社団法人全国住宅技術品質協会理事。

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